ゴルフgtiはこうして始まった。

ゴルフgtiといえば、「往年の名車」だと思っていた。ゴルフgtiを過去形で扱うのは現在のオーナーには申し訳ないけれど、ゴルフgtiとして強烈な印象を放ったのは初代、2代目ゴルフgtiぐらいまでだ。それ以降、つい最近まではゴルフgtiも鳴かず飛ばずだったと言っていいだろう。はっきりいって、ゴルフgtiは神話化した感があり、もはや新車購入の対象としてショッピングリストに上ることも無いと思っていたわけである。
ゴルフgtiの往年に少し戻ろう。なんと30年も遡るフランクフルトらしい。30年前のゴルフgtiがどういう風に迎えられたか、もともとモータースポーツが盛んな欧州で、大衆車だと思っていたゴルフがカリカリモデルのgtiで勝負したわけだ。誰もがプロジェクトそのものを疑ったろう、しかして結果は大喝采の中をゴルフgtiが走り出すこととなった。このゴルフgti、それにしても当時のスポーツカーセグメントの中によくも殴りこみをかけられたものだ。単純に考えてFFなのである。スポーツとは逆行した骨組みを持っていた。しかし、ゴルフgtiは欧州にコンパクトスポーツを逆に教える役目を果たすこととなった。

ゴルフgtiは世界のコンパクトスポーツの教科書だ。

ゴルフgti、その響きは欧州コンパクトスポーツの代名詞となった。文字通り、gtiを語るモデルが後を絶たなかったし、コンパクトスポーツといえば、ゴルフgtiであり、仮に他のモデルを買うとしてもgtiである事が重要だった。このあたりは完全にサイコロジーの問題だ。
時はまだ、スポーツと言えばFRの時代、トヨタだって国内名セリカ、競技車両名TOYOTA TWINCAM TURBOが方々のラリー競技で勝ちまくっていた頃である。この中で、大衆車をベース(少なくとも見た目は)としたゴルフgtiが登場、そのバランスの良さにスポーツチューンされた足回りやエンジンで競技界を凌駕しちゃった訳だ。
ゴルフgtiはもともとの設計が大衆車だから、高効率だし、整備性だって高い。ラリーのような競技には向いていた。
ゴルフgtiがその名を轟かせる中、欧州にとどまらず、世界中の自動車メーカーがゴルフgtiを研究車両として大量に購入し、ネジの一本までバラしたという。ゴルフgtiはユーザーを教育しただけでなく、メーカー全体の教科書ともなったわけだ。

ゴルフgtiがやっと帰ってきた。

ゴルフgtiの往年の話しは、この位でいいだろう。つまり「ゴルフgtiは凄かった」わけだ。ところが3代目からゴルフgtiのエンブレムが泣きはじめ、ついに先代ゴルフgtiでは「もはやゴルフgtiにあらず」の烙印。
先代ゴルフgtiは、「楽しくない」のである。ゴルフgtiが往時に誇った「ワクワク感」など皆無。「こりゃなんぢゃ!」とゴルフgti見たさにディーラーに足を運んだ初代・2代目オーナーが踵を返したというのは嘘でも作り話でも無いだろう。
先代ゴルフgti、ボディは肥大、足回りは乗り心地の為とはいえフラフラ、おまけに外観の遊びも無い、、、こんなゴルフgtiがバックミラーに映ったところで怖くも無い。
そして、「ゴルフgti、もう駄目」と大方が見限った中、今回の5代目のゴルフgtiだ。不思議な事に、いくら肥満児で足がトロく、セクシーで無くなっても、「いつかは」という期待感だけは漂い続けた。5代目ゴルフのメカニカルな部分を云々する前に、曽祖父たる初代や2代目のゴルフgtiに感謝すべき。あの頃のゴルフgtiを憶えていた人の熱意で、ゴルフgtiは大ヒットの予感のするモデルとして開発できたのだ。

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Copyright © 2007 ゴルフgti、これが往年のgtiだ! 直噴2.0L DOHCターボで武装。大特集。